TECOAS: ユーザーズ・ガイド

目次

  1. 準備
    1. ダウンロード
    2. 必要な環境
  2. TECOASの使い方
    1. 起動
    2. 各部の名称
    3. ビューワ
      1. ページ操作
      2. 付箋
      3. 落書き
      4. 同期
      5. テレポインタ
    4. チャット
    5. 数式入力とコピー&ペースト
    6. 終了
  3. SOBAフレームワーク上で利用するための設定
  4. アドバイス
    1. よくある質問とその答え
    2. わかっているバグ
    3. 知っておくと便利
  5. バグレポート
  6. このページについて

準備

ダウンロード

最新版をTECOASのウェブサイト から、ダウンロードして下さい。

必要な環境


TECOASの使い方

(配布物に付属のREADMEsobalight.htmlも参照ください。)

起動

以下、入手した配布物(tecoas-0.9.zip)の展開先が、 ${TECOAS_HOME}であるとして話を進めます。

準備

TECOASに対して、起動時に以下のいずれかの設定ファイルを読み込ませることが できます。

*1 があれば、それを読み込みます(この場合、*2 は読み込まれません)。 なければ、*2 を探します。どちらもなければ、既定値で起動されます。 なお、配布物には、tecoasrc (ただし、すべての行がコメントアウトされています)が含まれていますので、 こちらを編集してお使い下さい。

起動

($>はコマンドプロンプトを表しています。)
  1. TECOASを共有するメンバの一人がサーバを起動します。
    1. SobaLight を起動します。
      • 例1

        $ cd ${TECOAS_HOME}
        $ java -jar sobalight.jar
        

      • 例2 (Windows上での利用の場合)

        エクスプローラで${TECOAS_HOME}を開き、 sobalight.batファイルをクリック。

    2. 現れたコンソールに、以下のように打ち込みます。

      > start 8383 NOSTATE
      

    GUIを立ち上げずにサーバを起動することもできます。

    $ cd ${TECOAS_HOME}
    $ java -jar sobalight.jar -no-console server.sol
    

  2. TECOASを共有するメンバの一人がクライアント(マスタ)を起動します。
    1. SobaLight を起動します。(起動法は、サーバの時と同様です。)
    2. 現れたコンソールに、以下のように打ち込みます。

      > connect <サーバ> 8383
      > load viewer.sol
               

  3. クライアントを起動します。(マスタを起動した人以外)
    1. SobaLight を起動します。(起動法は、サーバの時と同様です。)
    2. 現れたコンソールに、以下のように打ち込みます。

      > connect <サーバ> 8383
      

    度々使うなら、client.solというスクリプトを必要に応じて編集し、 Unixではそれを直接に実行する、Windowsではclient.batを実行する。

補足

自分一人だけで利用する場合には、SobaLightを起動後、コンソールに
> load standalone.sol
と入力するだけでも結構です。また、Windows上で利用される場合は、 SobaLightの起動、standalone.solの読み込みまでを、 standalone.batを実行するだけで済ますことができます。

各部の名称

TECOASはビューワとチャットから構成されます。

Overview

ビューワ

TECOASを起動すると、ビューワにTECOASのロゴが表示されます。 そのままでは何も出来ないので、 メニューから「Open File」を選択して、 閲覧したいPDFファイルを開いてください。 ビューワの詳しい操作方法は以下の通りです。

ページ操作

ページ操作ボタンを押すことで、ページを変更することができます。 また、ページ番号表示を直接書き換えることで、 指定したページに飛ぶことが可能です。

付箋

TECOAS では、ビューワ上で文書に 付箋を貼付することができます。 それぞれの付箋は、点・線・矩形の三種類の形の領域に対して貼り付けられます。 付箋を貼るには以下の手順に従って下さい。

  1. 領域の形の種類を、ツールバーにあるボタンで選択して下さい。
  2. マウスをドラッグして、領域を選択すると、 付箋のウィンドウが現れます。
  3. 付加したいコメントをそのウィンドウに入力して下さい。
  4. 「OK」ボタンを押せば、付箋の貼り付けが完了します。 「Cancel」ボタンで、その付箋は文書に貼られることなく破棄されます。

既に貼られている付箋を編集するには「Edit」ボタンを押します。 「Delete」ボタンで付箋を削除することもできます。

また、文書に貼付された付箋は自動的に保存され、 当該文書を次に開いた際にも同じ場所に貼られます。 ただし、中身や名前の変更されたファイルは同一の文書とは認識されません。

落書き

ビューワ上には、マウスを使ったフリーハンドでの描画が可能です。手順は 次のとおりです。

  1. 落書きボタンをクリックします。(落書きモード開始)
  2. マウスをドラッグすると線が描けます。
  3. 落書きボタンをクリックします。(落書きモード終了)

なお、付箋とは違って、本機能により入力されたものは、保存されません。 当該文書を次回開いた際には、何も表示されません。

同期

貼付されている付箋は常に他のメンバーと共有されていますが、 見ているページは同期されていません。 同期ボタンを押すと、自分の今見ているページを 他のメンバー全員に見せることができます。 ただし、付箋を編集中の人は同期されません。

テレポインタ

テレポインタ機能を用いて、ビューワ内での自分のマウスポインタの動きを、 他のメンバーへ見せることができます。

テレポインタボタンをクリックすると、テレポインタモードとなります。 もう一度クリックすると、テレポインタモードは終了します。テレポインタ モード中は、自分のマウスポインタの横にユーザ名が書かれたラベルが 表示され、それが、マウスポインタの動きを追い続けます。

チャット

チャットは主に上下二つの部分から構成されます。 上部には各メンバーの発言が蓄積表示されます。 下部は自分の発言を準備するための欄です。 送信ボタンを押すと、下部で準備したメッセージが メンバー全員に送信されます。 クリアボタンはまだ送信されていない入力を破棄します。 メニューから「Insert Image」を選ぶことで、 Javaの読み込める任意の画像を扱うこともできます。

数式入力とコピー&ペースト

チャットおよび付箋用のウィンドウ内では、 文字列だけでなく数式の入力も可能です。 数式の入力方法は以下の通りです。

  1. 「Ctrl + \」で、背景を色づけられた二つの「$」が現れて、 数式入力モードに移行します。
  2. その二つの「$」の間にLaTeXの(数式モードの)ソースを入力します。
    例:「$\pi > 3$」
  3. 「Ctrl + m」で、 文字列が数式表示へと変換されます。
  4. その数式でよいなら、もう一度「Ctrl + m」を押して、 数式を確定し通常の入力モードに戻ります。 もし、数式が間違っていれば、 「Ctrl + g」で現れたソースを修正して下さい。

また、数式の入った文章も普通の文章と同様、 コピー&ペーストすることができます。

  1. マウスをドラッグして選択した領域は、 自動的にTECOAS用のクリップボードに格納されます。
  2. 「Ctrl + y」で、クリップボードの内容をペーストできます。

クリップボードに数式が格納される場合、 他のアプリケーションからも参照できるシステムクリップボードには、 そのソースが格納されます。

終了

TECOASのメニューの「Quit」を選ぶと、共有している全員のTECOASが終了します。 自分一人だけ抜けたい場合は、SobaLightのコンソール上のExitボタンをクリック して下さい。


SOBAフレームワーク上で利用するための設定

TECOASを使用するには、 SOBAフレームワークに付属している汎用アプリケーションが必要となります。 以下では、フレームワークがインストールされているディレクトリ (デフォルト値は、 C:\Program Files\SOBA Project\SOBAフレームワーク...) を${SOBA}として、TECOASのインストール方法を説明します。

クラスファイルの追加

TECOASのクラスファイルをフレームワークの 汎用アプリケーションに追加します。 配布パッケージにあるtecoas.jarというファイルを 「${SOBA}\apps\」の下のコピーして下さい。

コンテキストファイルの追加

TECOASの各ツールの設定ファイルをフレームワークの 汎用アプリケーションに追加します。 配布パッケージに含まれているshared-context-tecoas.xmlというファイル を、「${SOBA}\home\system\appli\」に コピーして下さい。

ツールの登録

汎用アプリケーションで実行可能なアプリケーション一覧は、 「${SOBA}\home\system\config\win32\applications.xml」 というファイルに記述されています。 このファイルを以下のように編集して、TECOASのツールを登録して下さい。

${SOBA}\home\system\config\win32\applications.xml (追加部分をで示しています)
(以上省略)

    <SharedObject uri="SobaAP:Chat" context="shared-context-chat.xml"
                  class="org.soba_project.application.component.chat.ChatSharedObject"  />
    <SharedObject uri="SobaAP:Browser" context="shared-context-browser.xml"
                  class="org.soba_project.application.component.browser.BrowserSharedObject"  />
    <SharedObject uri="SobaAP:ResourceManager" context="shared-context-rsmgr.xml"
                  class="org.soba_project.application.component.rsmgr.RsMgrSharedObject"  />

    <SharedObject uri="Texsoba:Viewer" context="shared-context-tecoas.xml"
                  class="texsoba.TexObject"  />

  </shared-objects>
</applications>
    

起動

各メンバーは既に、SOBAフレームワークに付属の汎用アプリケーションを起動して、 一つのセッションに参加しているものとします。 (詳しくは、INCPODが配布する 汎用アプリケーションユーザーズガイドを参照して下さい。)
TECOASが正常にインストールされていれば、 ツールボックスのツール一覧の中に 「TECOAS」が現れるはずです。セッション内のメンバーの一人が、 TECOASを選択して共有を開始すれば、起動は完了です。


アドバイス

よくある質問とその答え

わかっているバグ

裏技


バグレポート

tecoas@kaba.or.jpまで メールでお知らせ下さい。


このページについて

このページは、 TECOAS本体の バージョンと関係なく更新されることがあります。 常に最新のものを 参照するようにして下さい。